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第11回・1年生になったら・・・

もう大きくなってしまったみなさんに,「小学1年生のときにどのような算数の勉強をしたか覚えていますか?」と聞いても,もう昔のことになりすぎて思い出せないかもしれません。

今回は,そんな初歩の初歩の算数の勉強についてふり返ってみます。

当然ですが,はじめは「かず」を勉強します。
1,2,3,・・・・,10までの数字の書き方や読み方を学ぶのですが,ただ数を数えたり書いたりするのではなく,
“数には役割がある”ことを勉強していたのです・・・・・。


上の図は,「6」という数を知るための勉強です。
今となっては「チューリップが6本ある!」と言うことは簡単なことでしょう。しかし1年生では,この図を見ながら,「おなじ かずだけ ○に いろを ぬりましょう。」 「すうじを かきましょう。」の勉強をします。
ここで大切なことは,チューリップと“同じ数だけ○をぬる”ことです。その理由の1つは,数えまちがえをなくすためです。もう1つの理由は,○をぬることでチューリップからはなれて,数としての6をイメージできるようにするためです。
むずかしくいうと,「集合の要素(6本のチューリップ)と数詞(6)が1対1に対応」できるように工夫されているのです。
少しむずかしい話しになってしまいましたね。とはいえ,こうしてまず1から10までの数字を学びます。
このとき学んだ数は「集合数」といって,男子が6人,本が6冊,チョコが6個,・・・のようにものの個数を表す役割としての数なのです。数を見て“多い”“少ない”という判断ができるのは,このような考えができているからです。

では,次は何でしょう? たし算・ひき算でしょうか?
その前にもう一つ,数には他の役割があることを勉強したはずですよ・・・・・・・・・・・・。

「まえから 3ばんめは なんですか。」 「ぼーるは,うしろから なんばんめですか。」


前から3番目はポテトチップで,ボールは後ろから2番目ですね!

このような学習から,ものをならべると順番を考えることができて,その順番を表す役目として数が使われることを知ります。このような数を「順序数」といいます。
また,このような使い方を覚えることで,ものの「位置」を表すこと,その「位置」を人に伝えることができるようになります。たとえば,「リカちゃーん。まえから3番目のいすにすわってねー」「みぎから2番目のおちゃわんを使ってください」のようにです。

「まえから 3こ ぬりましょう。」と「まえから 3ばんめを ぬりましょう。」では,同じ3を使っていながら,一方は「個数としての3」,もう一方は「順番としての3」と,それぞれちがうことを指しています。

小学1年生にとっては,まずはじめにそれぞれの使い方を知ることが,とても大切な勉強です。

こうして,数の役割を知ってから,「たし算」「ひき算」になります。
1~10までの数でたし算とひき算をするまでが,だいたい1学期です。11以上の数を学ぶのは夏休みが終わってからです。

どうでした? ちょっとは思い出しましたか??

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